2013年9月29日日曜日

黒姫山古墳

黒姫山古墳は、百舌鳥古墳群と古市古墳群の中間辺りに
一つぽつりとある前方後円墳です。


国史跡(周庭帯含む)
5世紀中頃 前方後円墳(全長:114m) 二段築成


記録には無いが墳丘は中世に城塞に転用か
北側のみ造り出しが有るが城塞の搬入口か?
北より望む



前方部北端より
後円部石室は盗掘され残存せず




前方部一部で再現展示
草が生い茂ってよく見えませんが・・・;
葺石と円筒埴輪列が二段あります
 

黒姫山古墳周辺には、陪塚的な小型古墳が少なくとも6基存在
していたと思われます(鎮守山古墳・どん山古墳・けんけん山古墳
・さる山古墳・さば山古墳・名称不明の古墳)。

現在は削平されて実態はよくわからないのですが、その一つの
さば山古墳は黒姫山古墳よりやや遅れて造られた帆立貝式古墳
(全長28m・周濠有り)であり、その他比較的身分の低い人達の墓も
検出されていて、この周辺が古墳時代には一つの墓域を形成して
いたと思われます。

被葬者としては、この地域の豪族・丹比(たじひ)氏の首長が想定されます。




ガイダンスセンター(?)の横に再現された前方部の竪穴式石室




長さ:4.3m 幅:約0.70m 高さ:1.2m
鉄製甲冑24領・鉄製武器類など埋納
(レプリカが入っている)

一つの古墳から甲冑24領というのは、現在のところ国内最多出土数。

【甲冑24領内訳】
横矧板鋲留短甲12・三角板鋲留短甲11(内 襟付短甲1)・不明1
衝角付冑11・眉庇付冑13

副葬品のみの埋納。

西に黒姫山古墳を望む




阪和自動車道建設の際破壊されそうになる
その為高速が古墳をよけてカーブしている


出土品などは徒歩2,3分の所にあるみはら歴史博物館で
展示されています。

駐車場も特にないので、みはら歴史博物館を利用するように
書いてありました。





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