という会があり、見学会などよく開催されています。
3月16日(土)にあった「春の山の辺の道・天理を巡る」に
参加して歩いてきました。
天気が良くて程良い風のある日で、絶好の歩き日和でした。
天理駅からまずは天理参考館へ。
天理大学付属天理参考館 入館料400円 |
パンフレットには徒歩30分とありましたが、天理駅から
商店街の長い長いアーケードがあるせいか、そんなに
歩いたかなという感じです。
左:盛装男子埴輪 右:武人埴輪 |
鼻の穴も彫られている! |
1,2階は世界の文化生活という民俗資料が主なコーナーで
3階が布留遺跡コーナーと世界の考古美術のコーナーで、
大変立派な埴輪が入ってすぐの所にあります。
群馬県出土の埴輪で、まさに教科書に出てくる埴輪OF埴輪
という感じで、特に武人埴輪の方は作った人のヘラ使いが
リアルに見えました。
どこまで復元とかしてるのか、してないのかわからないほど
綺麗な埴輪で、どのように埋まってたのかと思いますが、
考古学資料というより美術品として展示してあるようです。
天理参考館には、東大寺山古墳から出土した中平銘の
大刀があるとのことですが、特別な時しか展示されない
そうです。
卑弥呼の頃の中国の年号が刻まれているという大刀を
見る機会が早くあるといいなあ・・・
天理教本部のある一帯が布留遺跡だそうです |
午後からは杣之内(そまのうち)古墳群の西山古墳から
(国指定史跡)。
西山古墳は日本最大の全長180mの前方後方墳です
(4世紀頃)。
しかし、三段築成の最下段だけが前方後方墳で、
2.、3段目は前方後円形という特殊な古墳です。
こんな古墳は他にあるんかな???
戦時中に対空砲の陣地にされた際に、竪穴式石室の
石材(柏原市産芝山石)が掘り出されたとのこと。
後方(円)部 |
右が後方(円)部、左が前方部 |
前方部を望む こちら側だけ堀がある |
西山古墳の北側に塚穴山古墳という石舞台古墳
と同時期くらいに築かれた、大きな横穴式石室を
持つ円墳があるらしいが天理中学校の敷地にある
らしい・・・ちょっと見たかったな;
西山古墳から西乗鞍古墳へ向かう道の右手に
小墓古墳が見え、道沿いにに説明板があります。
白い建物の向こうに見えるのが小墓古墳 前方後円墳(85m・6世紀前半) |
西乗鞍古墳は天理大学のホッケー練習場の所を
入って行くとありますが、特に陵墓参考地とかでは
ないのですが、フェンスで囲まれていて離れた所から
見る感じです。
その昔昭和天皇がこの古墳から陸軍の指揮をなさった
という記念碑が建っているそうです。
この辺りで一番見晴らしが良い所にあるといういこと
だそうです。
前方後円墳(118m) 6世紀前半 |
東乗鞍古墳は山辺の道沿いにあります。
がしかし。
田んぼの畦道のような道から竹藪に入って行った
竹林の斜面に石室の開口部がありますが、石室は
中は広いものの、入口は人ひとり通るのがやっとと
いう程の大きさで、一人だったら絶対入らないでしょう;
この会で連れてきて貰ってほんとに良かったです。
山辺の道から竹藪に向かいますが 特に標識など無かったようです |
人がいる辺りが石室開口部 |
石棺 |
ほぼ埋まった奥壁と天井石 |
ここから山辺の道を歩いて石上神宮へ。
拝殿は白河天皇が宮中の神嘉殿を寄進したという(国宝) |
石上神宮は物部氏の総氏神として信仰され、また七支刀(国宝)で
有名な神社です。
3年前、平城遷都1300年記念行事の一環として七支刀の公開があり
抽選のハガキが当たったので見ることができました。
もちろん写真など厳禁なのでありません。
拝殿と本殿の間に禁足地があるなど、何となく謎めいて心惹かれる
神社です。
ここからゴールの天理駅へは歩いて30分位だったでしょうか。
一緒に歩いた方の万歩計によると約12kmの行程でした。
一人で歩くのも楽しいですが、一人で行きにくい所や自分では
思いつかない所に行けるのがこういう会の楽しさです。
ちょっと平均年齢が高そうですが~
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