2013年3月18日月曜日

天理を巡る

羽曳野市のNPO法人フィールドミュージアムトーク史遊会
という会があり、見学会などよく開催されています。

3月16日(土)にあった「春の山の辺の道・天理を巡る」に
参加して歩いてきました。
天気が良くて程良い風のある日で、絶好の歩き日和でした。



天理駅からまずは天理参考館へ。



天理大学付属天理参考館
入館料400円



パンフレットには徒歩30分とありましたが、天理駅から
商店街の長い長いアーケードがあるせいか、そんなに
歩いたかなという感じです。



左:盛装男子埴輪 右:武人埴輪



鼻の穴も彫られている!


1,2階は世界の文化生活という民俗資料が主なコーナーで
3階が布留遺跡コーナーと世界の考古美術のコーナーで、
大変立派な埴輪が入ってすぐの所にあります。

群馬県出土の埴輪で、まさに教科書に出てくる埴輪OF埴輪
という感じで、特に武人埴輪の方は作った人のヘラ使いが
リアルに見えました。

どこまで復元とかしてるのか、してないのかわからないほど
綺麗な埴輪で、どのように埋まってたのかと思いますが、
考古学資料というより美術品として展示してあるようです。

天理参考館には、東大寺山古墳から出土した中平銘の
大刀があるとのことですが、特別な時しか展示されない
そうです。

卑弥呼の頃の中国の年号が刻まれているという大刀を
見る機会が早くあるといいなあ・・・




天理教本部のある一帯が布留遺跡だそうです



午後からは杣之内(そまのうち)古墳群の西山古墳から
(国指定史跡)。

西山古墳は日本最大の全長180mの前方後方墳です
(4世紀頃)。

しかし、三段築成の最下段だけが前方後方墳で、
2.、3段目は前方後円形という特殊な古墳です。
こんな古墳は他にあるんかな???

戦時中に対空砲の陣地にされた際に、竪穴式石室の
石材(柏原市産芝山石)が掘り出されたとのこと。


後方(円)部

右が後方(円)部、左が前方部



前方部を望む
こちら側だけ堀がある

西山古墳の北側に塚穴山古墳という石舞台古墳
と同時期くらいに築かれた、大きな横穴式石室を
持つ円墳があるらしいが天理中学校の敷地にある
らしい・・・ちょっと見たかったな;




西山古墳から西乗鞍古墳へ向かう道の右手に
小墓古墳が見え、道沿いにに説明板があります。


白い建物の向こうに見えるのが小墓古墳
前方後円墳(85m・6世紀前半)


西乗鞍古墳は天理大学のホッケー練習場の所を
入って行くとありますが、特に陵墓参考地とかでは
ないのですが、フェンスで囲まれていて離れた所から
見る感じです。

その昔昭和天皇がこの古墳から陸軍の指揮をなさった
という記念碑が建っているそうです。
この辺りで一番見晴らしが良い所にあるといういこと
だそうです。


前方後円墳(118m) 6世紀前半



東乗鞍古墳は山辺の道沿いにあります。

がしかし。

田んぼの畦道のような道から竹藪に入って行った
竹林の斜面に石室の開口部がありますが、石室は
中は広いものの、入口は人ひとり通るのがやっとと
いう程の大きさで、一人だったら絶対入らないでしょう;
この会で連れてきて貰ってほんとに良かったです。

山辺の道から竹藪に向かいますが
特に標識など無かったようです

人がいる辺りが石室開口部

石棺


ほぼ埋まった奥壁と天井石






ここから山辺の道を歩いて石上神宮へ。



拝殿は白河天皇が宮中の神嘉殿を寄進したという(国宝)


石上神宮は物部氏の総氏神として信仰され、また七支刀(国宝)で
有名な神社です。

3年前、平城遷都1300年記念行事の一環として七支刀の公開があり
抽選のハガキが当たったので見ることができました。
もちろん写真など厳禁なのでありません。

拝殿と本殿の間に禁足地があるなど、何となく謎めいて心惹かれる
神社です。


ここからゴールの天理駅へは歩いて30分位だったでしょうか。
一緒に歩いた方の万歩計によると約12kmの行程でした。

一人で歩くのも楽しいですが、一人で行きにくい所や自分では
思いつかない所に行けるのがこういう会の楽しさです。
ちょっと平均年齢が高そうですが~






 

0 件のコメント:

コメントを投稿